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終末後記  作者: Takahiro
1-3_五大湖攻防戦
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時計塔にてⅡ

サブストーリーです。キャラから滲み出るラノベ感。

時は、五大湖攻防戦の最終盤である。


件の時計塔では、再び、怪しい人々が会談に臨んでいた。この時計塔は、度々表には出せない秘密交渉に使われているのであった。


この場所に、戦車に乗って訪れたのは、大日本帝国の代表団と、黒衣の集団であった。軽く儀礼的な挨拶を済ませると、いつもの交渉は始まった。


だが、原首相のもとに届いたのは、少女の声であった。


「原首相、今回も、戦争の制御、感謝します。全ては、世界の平穏のために」


テーブルを囲む者たち。片側には、スーツに身を包んだ原首相を筆頭とする、閣僚たち。もう片方には、黒い外套に身を包んだ数人の者たちがいた。


その真ん中には、黒服の代表者と思われる、背の低い少女が座っている。少女に外套というのは妙な組み合わせだが、案外、様になっていた。


そして、彼女の髪は真っ白であった。真っ白な髪が、外套と、美しいコントラストを成している。


「いえいえ、全ては、帝国()()の利益の為ですよ」


「へえ、なかなかなことを仰りますね」


「まあまあ、それは置いといて下さい」


原首相は、如何にも政治屋といった、相手に媚を売る話方をしていた。


しかし、その交渉相手は、そんなことは気にしていないようだ。


「では、今季も、資源を提供しましょう。できれば、戦争で無駄遣いして欲しくないものですが」


「これは、手厳しい。物資については、ありがとうございます。そして、我々は、世界の()()を維持しましょう」


「では、姫様、物資の搬送は手配しておきます」


「お願いします。

それと、くれぐれも、私達の存在を悟られないように、原首相」


白髪の少女は、原首相に念を押した。 


「もちろんです。それは、我々の不利益ともなりますから」


「では、こんな与太話はやめて、さっさと戻りましょう。戦車を」


「承知」


双方は、既定の交渉を終えると、すぐにこの場から離れていった。


「全ては、あの子のために」


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