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終末後記  作者: Takahiro
1-3_五大湖攻防戦
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乗り込み攻撃Ⅱ

投稿時間の設定間違えてました。投稿遅れました、すみません。

「全対艦ミサイルを、湖上の水上駆逐艦に放て。」


日本軍と米軍は、ヒューロン湖にて再びの交戦に突入した。


日本軍の水上駆逐艦を脅威と見たチャールズ元帥は、全力を挙げての攻撃を指示している。現在は、飛行戦艦の主砲の射程に敵が入っていないため、対艦ミサイルによる攻撃を仕掛ける。


「敵は、この程度のことなら対策は打ってあるようです。あまり効果的とは言えないでしょう。」


ハーバー中将は、対艦ミサイルは無意味だと進言する。湖上の駆逐艦に対するミサイルも、上空の日本艦隊にほぼ全てが撃墜されているのだ。


日本艦隊と水上駆逐艦からは、対空ミサイルが湧いてくるだけでなく、例の対空炸裂砲弾もうまく爆発位置を調整して湖上に炎の壁を作っている。


これでは、らちがあかない。


「やはり、高度差を活かして砲撃戦に持ち込むべきだな。」


「私も、同じ考えです。」


対艦ミサイルが無用の長物であるならば、絶対に迎撃されない通常の砲弾を使うべきだろう。それに、相手は湖上に浮いているのだ。上から砲弾を降らせてやればいい。砲撃戦ならば、小さな水上駆逐艦など簡単に破壊できる。


暫くは、双方の間合いが詰まるまで待つしかなさそうだ。


その後も暫くミサイル戦が続いた。両軍とも大した被害がないまま、時は過ぎていく。


「アルテミスの射程に入りました。」


まずは、米軍の射程に敵は入った。


「ニミッツ大将に、全力砲撃を命じろ。」


アルテミスは、すぐに砲撃を開始する。


しかし、敵は散らばっている。アルテミスは広範囲に攻撃するのは不得意だ。


「くつ、当たらんか。」


アルテミスの電磁加速砲は、あまり効果がない、いや当たらないのだ。敵は、砲撃戦を捨てたような散開陣形をとっているからである。


「アイオワ射程に敵艦、入りました。」


「よし、全艦、湖上の駆逐艦を砲撃しつつ、敵と歩調を合わせ下がれ。」


ついに、敵は砲撃できる距離まで迫る。チャールズ元帥は、駆逐艦へよ攻撃を指示する。


米艦隊の巨砲からは一斉に砲弾が放たれる。今の所、米艦隊が高高度にいるため、敵の射程外から撃ち放題といった状態である。


敵駆逐艦の周囲には、数十もの巨大な水柱が噴き上がる。もし当たったら、駆逐艦など1発で沈むだろう。


しかし、米艦隊の全ての砲弾は湖に吸い込まれてしまった。敵は無傷で水柱から現れたのだ。


「敵、大きく散開しています!」


敵は、米艦隊が発砲するや否や、即座に散り散りになり始めた。しかし、その様子は事前に計画したものであると思わせる秩序に満ちている。


広範囲に散らばった駆逐艦に、米艦隊の狙いもまた拡散した。米艦隊が次々と放つ砲弾は、見事にかわされる。


「確かに、当たれば沈むが、そもそも当たる気がしないな。」


「同感です。敵は思った以上にすばしっこい連中のようです。ならば、ここは戦闘攻撃機を出すのが良いでしょう。」


「そうだな。迷っている時間はない。全空母に、出撃を命じろ。」


米軍の次の一手は、優性な戦闘攻撃機である。戦闘攻撃機は、あまり攻撃力は高くないが、通常の爆弾でもあの程度の駆逐艦ならば無力化出来るだろう。


チャールズ元帥の命令から数分もすると、後方の空母から、矢継ぎ早に戦闘攻撃機が艦隊を駆け抜けていく。


暫くして、戦力が纏まると、戦闘攻撃機部隊は一斉に日本軍に襲い掛かる。


しかし、日本艦隊も準備が良かったようだ。米艦隊から戦闘攻撃機が出撃し始めた頃に、日本軍からも戦闘攻撃機が飛び立ち始めた。


米艦隊の方が、湖上要塞からの増援も含めると優勢な航空戦力を持っている。だが、それで油断すれば敗北待ったなしであるのは、これまでで散々な目に遭った教訓である。


両軍の戦闘攻撃機は、互いに凄まじい速度で間を詰める。


しかし、遂に両軍がぶつかり合うと思われた時、またしても凶報が訪れた。


「敵対空ミサイルです!戦闘攻撃機が20程やられました!」


「くっ、敵はそんなイカサマを仕掛けるのか。全機に、湖上を警戒するよう伝えろ。攻撃は継続せよ。」


敵の駆逐艦から、米軍機に向け、無数の対空ミサイルが放たれた。確かに、本来の駆逐艦の仕事には対空防御も入っているから、それ自体はおかしなことではない。


しかし、その数が異常であったのだ。恐らくは、敵は駆逐艦を改造し、対空ミサイルの積載量を限界まで増やしたのだろう。


相変わらず、何でもありな敵だ。


「兎に角、敵駆逐艦を止めるんだ。沈める必要はない!」


敵の対空ミサイルに妨害され、駆逐艦への攻撃は全くと言っていいほど行えていない。


日本艦隊への攻撃はからきしに終わり、敵駆逐艦は、米軍機にまとわりつかれながらも、確実にチャールズ元帥に迫ってきている。




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