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終末後記  作者: Takahiro
1-3_五大湖攻防戦
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ある男の記憶IV

サブストーリーです。

石井から教えられた場所に、男は迫っていた。


天気は曇天。地上には、当然ながら、人の気配などなかった。ただただ、生ける屍が跋扈する大地が広がっていた。


「大和、何か異常は検知したか?」


男は、大和に問いかけた。一応、ここが教えられた座標であったからだ。


「いえ、マスター。地上には、屍人が蠢くだけですよ」


「そうか」


「ひとまず、行ってみましょう。何かあるかもしれませんよ」


大和にしては珍しく、少し楽しみにしているようだった。


やがて、大和は目標地点上空の到達し、降下していった。


大和は着陸し、男は艦を降りた。


「これは……死体、か」


男の周りには、複数の屍人の死体が転がっていた。しかも、直近で死んだようだった。保存状態は非常に良かった。


「これに一体何があるって言うんだ?」


「まあ、調べてみるか」


男は、死体を調べ始めた。まず、男はあることに気づいた。


「撃ち殺されているな」


転がる死体は、皆、銃で撃たれたものだった。どうも、この場所では軍によるものか、武装集団のものかはわからないが、大規模な戦闘が発生したようであった。


そして、男は発見した。折り重なった2つの死体を。そして、……


「これを、見せたかった、と?」


その死に顔は、男には、満足しているように見えた。


「こんなものを見たら、屍人なんか憎んでられるかよ」


そう言った後、男は、嘲笑を浮かべながら、大和に戻っていった。


「どうでした?」


大和は問いかけた。まだまだ気遣いを知らないAIは、男の様子に気づかなかったようだ。


「まあ、見たくないものを、見たよ」


「そうですか」


「ああ。」


大和は、早速離陸した。そして大和と男は、その場を去っていくのだった。



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