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終末後記  作者: Takahiro
2-3_極東の戦い
381/720

アメリカ復活宣言

サブストーリーです。

一面瓦礫だらけとなったサンフランシスコで、ある日突然人々が呼び集められた。帝国軍によって、重大な発表があると。


かくして人々が集まったのは、若干崩れたサンフランシスコ市庁の正面である。


やがて、何故か星条旗のメロディが流れる。日本軍の統治下であるのに。


次に、市庁舎のバルコニーから人が現れた。きっちりとスーツを着込んだ、この場所には些か不釣り合いな男である。だが、彼のことを知らぬ者はいなかった。


「おい、あれ、ルーズベルトだぞ」「ああ。だな」「戻ってきたの?」「嫌な感じだなあ」


一目見た評判はかなり低めである。それも当然だ。人々からすれば、唐突に国民を裏切った大統領が、日本軍に守られてのこのこと出てきたという風に見える。


だが、彼は演説を始めた。


「アメリカ連邦市民の皆様!私は、アメリカ連邦第27代大統領、ウィリアム・D・ルーズベルトです!私はこの度、母国の地を踏みに戻ってきました!


さて、私がここにいる理由について、疑問に思われる方も多いでしょう。


まず、先に私は日本との戦争を始めました。しかし、それは不幸な誤解に基づき、決して解決不可能というわけではなかったのです。ですから、まず、私と日本は根っからの敵ではないのです。


しかし、チャールズ元帥が反乱を起こし、何とか解決しようとしていた日米を、完全な対立へと持ち込みました。これは断じて許されません!ここに、アメリカ人民と日本は共通の敵を発見したのです。


後は簡単な話です。私は、日本と協力し、再びアメリカ連邦を復活させると協力決意しました!そのために私は戻ってきたのです!


私は宣言します。ここに、アメリカ連邦は復活し、我々こそが、アメリカの唯一の正統な政府であると!


どうか、アメリカ連邦を名乗る反乱者を追い出し、アメリカ連邦を復活させるため、この宣言に賛成して頂きたい!


アメリカ万歳!


民主主義万歳!」


だが、以前とは違い、彼に共感し万歳三唱する者は少なかった。皆嫌々ながらやっているような、そんな空気であった。



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