ホワイトハウスにてⅡ
サブストーリーが終わったとは言ってないのです。
時は、サンフランシスコ失陥直後である。
「ほら、見ただろう?諸君。日本軍が、サンフランシスコ市民を虐殺する様子を」
ルーズベルトは、茶化したように、大臣達に問いかけた。
「もちろんであります。しかし、まさかこのような手段を取るとは、感服であります」
「これで、支持率には響かないでしょうな。」
「確かに。だが、諸君、そこで満足しているようでは、感心しないな」
「と、言うと?」
「明日の新聞には、こう載せよう。『ルーズベルト大統領は、サンフランシスコ市民を守るため、軍に撤退の英断を下した。』と」
「なるほど。我々は市民の味方であると」
「その通りだ。我々は、人民の、人民による、人民の為の政府だからな」
「まさしく、そうでありますな。」
議場から、笑いが巻き起こった。それは、国民を嗤う笑顔であった。
「さあ、引き続き、人民の為に働こうじゃないか」
ルーズベルト大統領は、微笑みを浮かべて、そう言った。
その場に、他の大臣らとは違った雰囲気を纏う男が一人。
「民主主義とは、つまるところ、優秀な者の寡頭政治だな。
…人類とは、これほどにも愚かな生き物か」
そう呟いた。
これが、本当の一章の終わりです。




