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終末後記  作者: Takahiro
2-1_太平洋新秩序の形成
259/720

この世界のエネルギー事情について

この世界の豆知識です。

まず端的に言うと、この世界のエネルギー供給は、99%以上が再生可能エネルギーによって賄われている。また、残りの1%未満に当たるのは核エネルギーである。


だが、この核エネルギーすら、もはや使われていないに等しいものだ。核エネルギーを使うのは、旧文明の極僅かな兵器、即ち、大和、アルテミス、カルタゴなどだけである。逆に言うと、これらが全て稼働していないならば、世界のエネルギー供給は100%再生可能エネルギーとなる。


これだけを見れば、この世界は何と地球に優しいのだと思うだろう。だが実際はそうでもない。もちろん、旧文明よりは遥かにマシではあるが、ある程度の環境汚染は進んでいる。戦時ともなると尚更だ。


さて、環境問題に詳しい者ならば、バイオエタノールとかそのような類のものは使わないのか?と疑問に思っただろう。結論から言うと、それはおおよそ120年前に完全に廃れた。


とまあここまで溜めに溜めて、何が言いたいかというと、人類は

石油を人工的に製造する技術を手に入れた、ということである。


飛行艦のエネルギーは殆ど全てジェット燃料によって賄われている。しかし、これは決して地中から掘り出した石油ではない。


再生可能エネルギーをわざわざ燃料に変換しているのである。飛行艦の狭いスペースに太陽光パネルなど置けはしないからだ。当然といえば当然の話である。


また他にも、エネルギーを可能な限り凝縮して運びたい分野においては、やはり燃料が使われている。


石油製造も含め、この世界のエネルギーは全て再生可能エネルギーで賄われているのだ。但し、繰り返すが、原子力兵器だけは今なお地中から掘り出した燃料、プルトニウムを使っている。


最後になるが、実は、人類はプルトニウムも製造出来る。しかし、それが実用化されないのは、ただ単に、それがあまりにも莫大なエネルギーとコストを食うからである。


であるから、人類が本気を出せば、大和が動かせなくなることはない。もっとも、今、世界に保管されているプルトニウムを使いきるまではおおよそ500年かかるが。


為政者達は、このエネルギー供給にも考えを及ばせなければならない。


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