ホワイトハウスにてⅠ
最近、読者数が乱高下してます。
サブストーリーです。
時は、チャールズ元帥が、サンフランシスコで敗北を喫しつつある時である。
ホワイトハウス(再建されたもの)では、ルーズベルト以下の大臣達が、閣議を開いていた。
「大統領、このままでは、サンフランシスコの陥落は確実ですぞ」
「もし、サンフランシスコが落ちれば、我々の支持率の低下は免れないですよ!」
大臣が申し立てたのは、西海岸三都市を失った時の支持率低下についてだ。
「もちろん、そんなことはわかっている。だが、諸君、心配しないでくれたまえ。サンフランシスコには、ちょっとした仕掛けを施したのでね」
「ちょっとした仕掛け?」
「そうだとも。この仕掛けで、サンフランシスコが日本軍に占領された時、日本軍は民間人を虐殺するんだ」
「虐殺する?」
「まぁ、種明かしはまた今度にしようじゃないか。
そして、続きだが、虐殺が起これば、我が国の市民は、怒り狂ってくれるだろう。我々が世論を煽ってそれに関心を向けさせれば、支持率は下がらない。どうだね?」
ルーズベルト大統領の提案は、甘い果実であった。汚れた政治屋からすると、断るのは難しい。
「我々に責任が向かないのなら、良いことでありますが」
「安心したまえ。そんなことは起こらないと、私が保証しよう」
「ならば、私達は止めません」
かくして、ルーズベルトの奸計は承認された。




