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終末後記  作者: Takahiro
1-6_内乱
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ホワイトハウスにてⅧ

サブストーリーです。ホワイトハウスにて、も、だいぶ来ましたね。

ホワイトハウスでは、ルーズベルト大統領とその閣僚が、いつもの会議を開いていた。


かつてのワシントンとニューヨークは滅んだが、両者は地理的に非常に近かった為、その住人は、ひとつの都市、つまりここワシントンに引きこもった。この世界に、ニューヨークは無いのである。


ホワイトハウスには、不穏な情報がもたらせれていた。


「ニミッツ大将に謀反の動きあり、ですと?」


「ああ。正確には、種明かしをする動きあり、だがな」


ニミッツ大将が、近頃、政府の情報を漁っているとの報告があった。もしも、()()がバレれば、由々しき事態である。


だが、ルーズベルト大統領は、そんなことには動じなかった。


「例えば、バレたとしよう。チャールズ元帥は、もしかしたら、クーデターに訴えるかもしれない。だが、それがどうしたのかね?チャールズ元帥の下の兵力など、大したものではないだろう?」


チャールズ元帥は、現在、4個艦隊を率いている。だが、それは米軍10個艦隊とその他からすれば、大した戦力ではない。それに、生産拠点はほぼ全て政府の支配下にある。チャールズ元帥に、勝ち目はない。


「確かに、そうですな。ですが、あの新兵器が使われた場合、こちらは一気に壊滅しかねませんぞ」


「そうなれば、地上戦に訴えるしかないな」


艦隊に関しては、チャールズ元帥に大きな力があるが、陸戦戦力に関しては、なおもその他の将軍に実権がある。


「ですが、飛行戦艦相手では、いくら優勢な地上戦力を持っていても、勝ち目は薄いと思われます」


「それもそうだが、まあ、チャールズ元帥の()()にでも賭けてみようじゃないか」


飛行戦艦で地上戦力を殲滅するには、当然、都市を破壊しなければないない。チャールズ元帥は、比較的人道的な人物であるから、それに踏み切れないだろう。それに期待すれば、勝ち目はある。


「だが、諸君。艦隊戦で勝てるのならば、それに越したことはない。まずは、飛行艦を集めておこう」


ルーズベルト大統領は言った。


南米やワシントン、それに欧州にも、米軍の戦力は散らばっている。それをかき集めれば、相当な戦力となるだろう。


「まずは、欧州から退きましょう。奴等とて、文句は言えますまい」


「そうだな。それが最優先だ」


欧州派遣軍は、公式にはただの義勇軍ということになっている。つまり、それは正式な米軍の部隊ではないのだ。それには、勝手に撤退する権利がある。


「あとは南米か。治安は、今のところどうかね?」


「かろうじて、不満は抑えられています」


「よろしい。では、戦力の引き抜きもできるかな?」


「はい。問題ないでしょうな」


南米からも、戦力は引き抜けるそうだ。現地の不満も、今のところは、平和的なデモに収まっている。


政府の戦力は、確実に確保されている。


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