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終末後記  作者: Takahiro
1-4_米軍の反撃
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ある男の記憶Ⅴ

サブストーリーです。久しぶりに登場の、ある男です。

さっき、入れるところを間違ってしまい、もう一回載せます。

時は経ち、人類は、屍人の脅威から解放されつつあった。混乱の中にあった人類は、文明の再興に乗り出した。


都市の城壁はもはや難攻不落となり、屍人の脅威は過ぎ去った。そして、人類は、地球の全陸地の数パーセント程度の領土の中で、国家の再興、再軍備を進めていた。


再軍備の中では、当然ながら、残された旧文明の兵器が重視された。その殆どが破壊されていたが、残された技術と兵器は、人類に計り知れない恩恵を与えた。


飛行戦艦大和も、その一つであった。


崩壊歴60年ごろには、人類は、新たな飛行戦艦を造れるほどにまで復興したが、なおも、大和の圧倒的な性能には追い付けてはいなかった。


「大和、これから、どうする?帝国軍に加われば、お前のことは隠さねばならない」


既に、生まれてから何年経ったかという意味なら、100歳を超えた男は、大和に話しかけた。


「私は、AI、機械に過ぎません。100年や200年、幾らでも待てますよ」


「そうか。ならば、この国を、守ってくれ。いつか来る、革命の時まで。そして、革命の心臓に」


「わかりました、マスター。私は、眠ることにしましょう」


男の言葉の意味を、大和はすぐに汲み取った。そして、彼女の沈黙は、来るべき時にまで続くだろう。


男は、大和と歩み続けた。


崩壊歴130年頃には、大日本帝国の軍備は、四個艦隊にまで拡大した。そして、大和は、第一艦隊の旗艦として、あらゆる脅威と戦い続けた。


幾度も大和の主は変わったが、男はひたすらに大和とともにあった。大和の正体と、安全を守るため、()()はひたすらに他人を装った。


そして、崩壊歴にして206年、新たに東郷五十六という男が東方艦隊総司令官となり、大和に着任してきた。今回も、男は、大和の中で大和の他人を装い続けた。


だが、男は、東郷大将に一抹の希望を抱いていた。彼ならば、世界を変えてくれるかもしれないと。


なかなか、色々と明らかになりましたな感じですね。

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