8. 栄養器官
葉
葉柄+葉身をあわせた部分で光合成と呼吸をしている
基本的に葉緑体によって緑色をしている
→葉緑体で光合成をする際に使えない光の色が緑色だからその色が反射されて目に届くので葉の色=緑となる
紅葉(黄葉)で葉の色が変化するのは元々赤や黄の色素が葉緑体がなくなったことによって現れるため
光合成 6CO2+6H2O→C6H12O6+6O2
光合成によって作られたブドウ糖は夜間に転流という現象で師菅によって運ばれ、デンプンとして貯蔵される
葉身
普段私たちが「葉っぱ」と呼んでいるところ
一般的に扁平状の形で葉脈が通っていて光合成や呼吸を盛んにおこなうところ
説明が難しい・・・
葉柄
葉身を枝または茎とくっつけているところ
この根本が枝から離れることによって葉が落葉する
節
葉柄と枝または茎がくっついているところ
節間
節と節の間のこと
一般的にこの間が狭いほど植物の商品価値が上がる
節間を伸びすぎる→徒長→ジベレリン
節間を伸ばさない→わい化→わい化剤
茎
植物が成長して花や葉を支えている根以外の部分
中には道菅と師菅(あわせて維菅束)が走っている
一番外側には形成層があり、これが大きくなることによって茎は太くなる
木は茎が木化することで硬くなる
ちなみに茎の中央付近はあまり役に立っていない
主茎(主かん)
一般的に一番大きくまっすぐに伸びている茎
てっぺんは頂芽優勢が働き、優先的に養分がおくられる
→身長を大きくすることで生存競争に勝ち抜くため
側芽(えき芽)
主茎や側枝の節付近から伸びている小さな芽
放置し成長させると葉や茎になる
主茎がだめになったとき用の予備みたいなもの
→普段は頂芽優勢で生育が抑えられているがなくなると多く成長
側枝
側芽が成長して枝となったもの
幹から伸びた側芽のこと
分げつ
根本に近い部分で側芽や側枝が増えていく現象
イネ科のみにおきる現象でこの多さによって米の収穫量が左右される
子葉
種子から発芽して初めて出る葉のこと
たいてい双子葉類なら2枚で楕円状、単子葉類なら1枚で細い線状をしている
基本的に胚乳の栄養を使って子葉をだすがマメ科などではこの部分そのものに栄養が蓄えられており、光合成はしていない
ちなみにこの葉は胚のときに既に出来上がっている
本葉
子葉の次に出てくる葉のこと
それぞれの植物によって異なった形をしている
こちらの葉はちゃんと光合成をおこなっている
胚軸
発芽してすぐの根と子葉の間のこと(大きく成長してもこの部分はある)
たとえるならもやしの白い茎、ダイコンの成長で地面から飛び出していく部分
根と混合されがち
主根
地中でまっすぐに伸びる主軸となる根
主に地中に突き刺すように伸びて植物体を支える役割を果たしている
側根
主根から伸びている細い根のこと
細く広く伸びることによって養分や水分を効率よく集める役割を果たしている
根毛
主根や側根のさらに先端に生えている産毛のような根のこと
通常の栽培方法では土からほりあげた際に千切れてしまうため見る機会は少ないが無菌状態の培地で栽培すると肉眼でも確認できる
特に水分やそれに溶けた養分をふんだんに根に取り込む働きをしている
「毛根」と書くと怒られるので注意
根冠
あらゆる根の先端についている硬く、細胞分裂をほとんどしていない場所
ここの部分が硬いおかげで根は硬い土でも突き刺すように進んで伸びられる
根の先端付近にある成長点を保護するように根冠は付いている
→根の成長点は根冠ではなく、その直前の部分