6. 栽培用具
移植ごて
園芸や定植作業でおなじみの土を掘り返したり、穴を埋めたりする道具
植物体の移植や細かい部分の作業にも使える便利なもの
金属やプラスチックでできており、金属の場合は持ち手が木になっていることもある
一般的には「スコップ」や「シャベル」と呼んでいる物
小型で、手で持つタイプの「スコップ」のことを指す
「シャベル」は足をかける部分がある大型のもの
夏の炎天下に金属製の移植ごてを放置するとやけどするので注意
カマ(かま)
雑草や作物、縄などを刈り取る・切断する道具
持ち手の先に金属製の刃がついており、植物体に押し当てると切ることができる
刃がついているだけの鎌を刃鎌、刃がのこぎり状になっているものをノコギリ鎌、大きく広い面積の草を一度に刈れる大鎌などがある
刃鎌は砥石などでメンテナンスが容易だが、ノコギリ鎌は刃を研ぐのが難しい
刃の形状は草刈り用・収穫用・下草刈り用など用途によって若干異なる
クワ(くわ)
長い柄の先に金属製の板(刃)が角度80°くらいについている、土を掘り起こすための道具
粘土が多い場所では刃が3~4本に分かれている備中鍬、竹林などでは刃が肉厚でやや細い唐鍬、畑のうねたてや水田の畦塗りでは金属製の板がついている平鍬を使用する
クワの金属の形は地域差がある(角が張っていたり、U字だったり)
刃がかけたり錆びたりすると研ぐこともある
自分に合った柄の長さや刃の角度をしたクワを使うと疲れにくい
木ばさみ
手を入れる持ち手部分が大きく円形をしていることが特徴の枝や葉を切る道具
持ち手が円形状をしているのは植物を傷つけないためとされている
植木ばさみとしても呼ばれ、刃渡りはおおよそ二寸となっている
剪定ばさみと異なり、バネがないため手のサイズに合った木ばさみを使わないとパチパチしにくい
太い枝は根本で、小さな枝葉は先端を使用して切る
無理に太い枝を切ろうとすると枝が切れた瞬間、指を柄で挟み悶絶するので注意
ジョウロ(じょうろ)
水を入れて植物に水やりする道具
水に液体肥料を溶かして与えることもできる
素材はプラスチックが多いが、高価なものだと銅、ステンレスなどある
水差しで水を与えるよりもショウロの先端に付けるハス口のおかげで柔らかな水流となるので土を削りにくいのが特徴
ハス口を上にしてかん水する方法をシリンジかん水といい、水流がよりやわらかになるので播種直後の水やりに向く
ハス口を下にしてかん水する方法をシャワーかん水といい、短期間に多くの水を与えることができる
あまり傾けすぎるとハス口が取れて大変なことになることも…
レーキ
長い柄の先端に多くのかぎ爪が付いている道具
竹や金属製の熊手を含むこともあるが木製の柄の先端に金属のかぎ爪が付いている物を指すことが多い
土をならしたり、土の塊をほぐしたりする道具(落ち葉や石も集められる)
クワとは異なり、柔らかい土が対象なので掘り起こすよりも整える動作が得意
畑以外にも水田の代かきや造園の整地にも使用する
フォーク
柄の先端にとがった細長い金属の刃が複数ついている道具
刃は大体2~4本に分かれている
片手持ちタイプと両手持ちの大きなタイプがある(後者が一般的)
片手持ちタイプは除草や雑草の根を抜き取るのに使用する
両手持ちの大きなタイプは刈り取った雑草を一度に運んだり、干草を運んで家畜に給餌したりするのに使用する
地面に突き刺して土壌を柔らかくほぐすこともできる
フォークは先端が鋭利なものもあるので足に突き刺さらないように注意がいる
大きなタイプを持って腰を落とすと某ゲームのエンカウントしたモンスター感が出て楽しめる
ふるい
円形の枠の底面に一定間隔で網が付いており、中に土を入れて粒の大きさを選別する道具
竹・木・金属など色々な種類があり、大型のものは四角い形をしている
土の粒を選別できるほか用土をしっかりと混合することもできる
網の目は大きいものは数 cmから数 mmまでと様々ある
プランターなどで使用した土をふるいにかけ、残っていた植物の根や雑草を取り除くこともできる
園芸のほか小麦粉やそば粉を選別するための食品用のふるいもある
剣スコップ
足をかける部分があり、先端がとがっているスコップ
柄の部分は木製・金属製とあるが、先端は金属製がほとんど
固い土に突き刺して深く掘り起こすのに適している
溝を掘ったり穴を掘ったりするのに便利
植物の根を断ち切って地面に刺さるので繁茂している場所でも使える
角スコップ
足をかける部分があり、先端が平らで四角いスコップ
柄の部分は木製・金属製とあるが、先端は金属製がほとんど
側溝などにたまった土を掻き出したり、用土を混ぜたりするのに適している
角にたまった落ち葉や土・雪をすくい上げるのに便利
一つあると何かと便利なやつ
冬場の凍った大地に剣スコップを突き刺したのはいい思い出