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5. 資材

寒冷紗(寒冷しゃ)

ビニール製の布のようなもので強い日差しや風を防ぐのに使用する

温室の外に設置する外部遮光、内部に設置する内部遮光などの方法がある

夏場の強い日差しを遮るなら外部遮光の方が温室内部の温度が上がりにくい

色は黒と白、銀色がある

トンネル栽培や施設栽培でも用いる

遮光度合いはものによって様々なものがある(30~70%遮光が一般的)

遮光によって高温障害や葉焼けを軽減する

育苗中の苗やさし木したてのものは直射日光を防ぐため寒冷紗をよく使う


不織布

白色の繊維が幾重にも折り重なってできた布(マスクみたいな感じ)

「べたがけ栽培」や「トンネル栽培」などで使用する

コストが安く、適度な通気がある

鉢や植物の上からかぶせて使うことで防風・保温・防虫・防鳥などに効果がある

霜よけにも使えるため耐寒性の弱い植物の強い味方

10~20%ほどの遮光もできる

洗濯ばさみでとめておくと風で破れがち


ポリエチレンフィルム

色は透明、黒、白、銀色などが一般的(緑や赤もある)なビニール

畝に敷くマルチングや作物を植えた上にかける「トンネル栽培」などに使用する

敷き藁やポリエチレンフィルムなどを畝に敷くことをマルチングと言う


マルチングの効果

・地温上昇(最も効果があるのは透明)

・雑草の繁茂防止(最も効果があるのは黒色)

・泥はね防止による病気の予防

・土壌水分の保持


銀色のフィルムはアブラムの発生を抑え、果実の色付きを助ける

透明なフィルムはトンネル栽培に利用され防虫・保温・防風などの効果がある

ただし、蒸れやすいので注意


生分解性プラスチックのフィルムもあるが、使いかけを翌年に持ち越すと破れて使い物にならなくなる

あと、価格が通常の10倍近くになるので注意が必要

土に触れてから分解されるまでの期間が2か月~6か月ほどのものがある

光によって分解されるものもある


ロックウール

鉄鉱石から鉄分を取り除いた残りカスを1500度の高温でドロドロに溶かし、綿菓子のように高速で回転しながら噴霧して繊維状にしたもの

色は黄土色で触るとパサパサして手でほぐれる

トマトやイチゴ、バラなど幅広い植物に対して土の代わりとして使用される

イネなどの発芽にも使われる

土壌栽培に比べて水耕栽培とロックウールの併用によって連作障害を回避でき、省力化がはかれる

さらに品質の均一化や自動化も容易

しかし、培養液の管理に高度な技術や道具必要なため初期投資が大きい面がある(ロックウールがべらぼうに高いわけではない)

生分解性のフィルムでマルチングをすると作物を栽培し終えた時にフィルムの回収をせず、そのまま耕うんしてしまいがちなのは私だけだろうか

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