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~終章~ それから
冬。
日曜。
朝。
この三語で連想する形容詞。そう、一つしかないだろう、
「眠い」
相変わらず窓からは日が差している。なのに、
「寒い」
布団に潜り込む。足が冷える。
遠くから、正午を告げるサイレンが鳴る。じゃあもう朝じゃねぇじゃん……
僕はいつの日かと同じような朝を迎える。
高校に入学してから、僕は考えた。
あの出来事は、本当は影からの警鐘だったのではないかと。
影は僕に、暗にほのめかした。
時間を浪費するつもりで気付かずに。
自分に嘘をつくな、と――。