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青色の下で・・・神奈川陵應編  作者: オレッち
第壱章~新たな出会い~
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6話:練習試合

陵應野球部が始まり数日が経った。

一年生は相変わらずのキャッチボールとボール拾いであり本格的な練習は行っていないが、秀二と神坂のみは他の二、三年と混ざって練習を行う。


また二、三年生でも全員が同じ練習を行っているわけではなく一軍、二軍、育成の三つに分かれており一軍はレギュラー含めた約30人ほど。

二軍はその他の二三年と秀二や神坂のような特例の一年生もいる。

そして育成は一年生が主だが、まれに二、三年もいるらしい。

だが基本的には育成はその名の通り次期レギュラーを育成をするという所である。


秀二と神坂は最初は二軍の練習からの参加となっており、第二グラウンドで通常の練習を行うという形となり、二軍は一軍を目指し己を高め一軍はレギュラーをつかむべく競争をしているのである。


練習が始まり数日が経つ頃になり秀二と神坂の二人は二軍の練習に励んでいた。

練習内容は大まかに分けると投手野手混合の守備練習やゲームノックやフリー打撃。

マシン打撃やトスバッティングなどの野手のみの練習。

そして走り込みやブルペンでのピッチングの投手のみの練習に分かれている。


このメニューを一週間で上手に回していき練習に励んでいるのだ。

その中でも、秀二と神坂は頭一つ飛び出ていた。


ノックでは秀二のフィールディングは他の上級生も舌を巻くほどの完璧なスローイングを披露すればフリーバッティングでは神坂の長打力。

そしてブルペンでは秀二の一球一球に釘付けである。


バシィンとミットの良い音を鳴らせながら投げ込みをする秀二。

これが一年生なのか?と言う意見が出るほどのモノであり、いきなり上に上げられた理由が良くわかる。

またグラウンドには監督のほかにコーチがおり数人のコーチが選手たちに指導をしている。


練習自体は六時半ごろには終了し寮へと戻り夕飯を取るのだが、その後は室内練習場で自主練を選手たちは行っている。

そんな一日を約一週間を過ごした秀二たち。

練習前に桜月監督が選手たちを全員集めて話を始める。


「え~、来週の日曜日に早速じゃが練習試合を入れといたぞ。午前に二軍の試合。午後は一軍じゃ」


と桜月監督から出てきた言葉は練習試合。

二軍の選手にとっては一軍へ上がるための大きなアピールになるためやる気は俄然上がる。


「二軍の先発は村神で行くからの。準備を怠るでないぞ?」


と秀二ご指名での先発。

秀二は苦笑いを少し見せるもすぐに引き締まった表情を見せると“はい!”と大きな声で返事をした。


その夜、秀二は携帯の無料通話アプリで俊哉にメッセージを送っていた。

『来週の日曜日に練習試合で先発デビュー!まぁ二軍だけどね』と送った秀二に対し俊哉からは少しして『おぉ!おめでとう!頑張れよ~』と絵文字付きで返ってきたのを見ると秀二は笑みをこぼした。



「誰?彼女?」


と秀二の携帯を覗き込むのは浦原。

すると達哉がバッと秀二の携帯を取り上げると内容を見る。


「あ?男かよ。」


「なんだシュウはホモか」


「ち、ちがうわ!!」


とよからぬ疑惑をかけられた秀二は必至で否定しながら達哉から携帯を取り上げる。


「でもまぁ、頑張れよシュウ」


「だな」


と急に話を変えて練習試合の激励をする浦原と達哉に秀二は、少し戸惑い間を開けるもコクリと頷く。


「うん。頑張るよ」


「ところでホモなの?」


「あのさぁ…」





次回練習試合

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