出会い ①
父様が死んでから約1年が経った。少女の心にはぽっかりと穴が空いていた。少女は父様が死んでから、必要最低限以上人と関わらないようになっていた。そんなある日、偶然ある男に出会った。
その日は天気が良く、鳥の美しい鳴き声が町を包んでいた。……もっとも少女にはその声さえも届かなかったが……
少女は平然と裏道を歩いていた。その時、偶然向こうから来たガラの悪そうな男達の一人の肩にぶつかってしまった。
「…ごめんなさい。」
少女は小さく謝り、その場を去ろうとした。が肩にぶつかって無い男達の一人が少女の細い腕を掴んだ。
「おい、あんた。こいつ肩骨折したとよ。慰謝料払ってくれるんだよねぇ?」
その隣でわざと肩を動かし、「っっっっっっって」と相当痛いことを表す先程ぶつかった男。少女は戸惑いながらも
「すみません。わざとじゃないんです。本当にごめんなさい。」
と言う。だがその言葉だけでは放してくれなかった。
「慰謝料、払ってくれるよねぇ?」
「……今、お金無くて。本当にごめんなさい。」
少女は本当の事をその男達に言った。でも、掴んでいる腕は放して貰えそうになかった。
「別に金じゃぁなくても良いんだけど?」
少女は驚いて変な声を出してしまった。
「ファェ?!」
お読みになって下さった皆さん。ありがとうございます。
なんか無茶苦茶眠いです。これからもどうぞ宜しくお願い致します。