表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
桜の蕾《完結》  作者: アレン
1章
6/99

6.雨の音

頬に水が当たる感触がする。


重たい目を開けるとピンクの花びらが目に入った。



体が重い……



全身が鉛みたいで全く動かない。

目線だけ動かして周りを見てみると、そこには並んでいたお墓も、私を受け止めていた秀もいない。



ただ、満開の桜と大粒の雨があるだけ。




「何なの…これ……」



自分が置かれている状況が全く理解出来ない。




ココはどこ?


一体どうなったの?


秀は?




不安と恐怖がどんどんと膨らんでいき、それと同じように雨も激しさを増していく。


髪の毛も服も身体も全て濡らして、私の体温を奪っていく。


また、意識が遠くなっていく。




「死ぬのかな…私……」



呟いた声は弱々しく掠れていた。






遠くから足音と人の声が聞こえたきがする。



そこで、私の意識が途切れた。

評価をするにはログインしてください。
この作品をシェア
Twitter LINEで送る
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ