2
Bladedanceが終わった後に、黒刀(漆)で鍛えられた筋力を駆使して戦闘します!
読み終わったら感想などほしいです!おねがいします!
ワニムカデ、通称【アリゲイツフッド】は、そのワニの口に生えた何本もの鋭いきばを俺に見せつけて威嚇態勢を取ってくる。なんとも気持ちが悪いことに、口を開いたときに牙と牙の間を唾液が伸びる。あぁ、気持ちが悪い。あんなのに噛まれたら痛いしキモいし最悪だ。
そんなことを考えながらも頭の隅っこに押し込んで、走りながら刀を握るのは強く、そして肩の力を抜いてまるで忍者走りのように駆ける。残りヤツらとの距離約10m。
グガァァァァァアアアアアアア!!!!!!と、【アリゲイツフッド】がワニ顔で龍の様な咆哮を上げる。俺もひるまずに睨みつけて、一番端にいる奴をロックオンした。
ステータス補強もあり、俺は飛躍する。全プレイヤーに与えられる空中でステップ、方向転換、ダッシュを行うことができる初期スキル、【空歩】を使用して、一気に空中から一番端にいる奴を狙って加速する。その加速の力を使って回転しながら両手に握る刀で【アリゲイツフッド】の首にあたる部分を4度斬り付ける。
威力Lv.と、空中からの降下加速によってか、いとも簡単に首の甲羅はガリガリと音を立てて弾けた。それとともに、【アリゲイツフッド】が痛みによる咆哮を上げる。
――――――奴らの弱点は首!!!!――――――
スタッと音を立てずに着地して、そのまま再び低く飛躍する。地に足は付いていない。地から5cm程しか浮いていない状態で加速し、奴の首元を狙う。
相手も反撃するように腕、(足があんなにたくさんあるのに、腕というモノもあるのか)で振り払おうとしてくる。
だが、俺はそんな振り払おうとする腕すらも、全力を込めた小太刀で斬り落とし、返り血を浴びながらももう片方の黒刀(漆)で首を落とすべく横振りする。
シュパッと、首が宙を舞った。首が切れてから数秒後に、首元から血が滲み始めて噴水のように血が噴出される。なんともグロテスクな話だが、生きていくためには仕方がない。だってこんな……、
――殺しをしないと生きていけない世界にログインしてしまったのだから――
奴らは再び龍の様な咆哮を上げると、3体同時に俺に噛みつき攻撃を繰り出してきた。あんなの喰らったら死んでしまうため、俺はとりあえず空中へ飛躍する。10m以上高く飛ぶことができるため、なんとか3体のかみつきは逃れる。そして、ここから再び【空歩】で再び地に向けて加速する。
これで決める。もうそろそろ寝ないと体力的にも精神的にもヤバい。
3体が丁度くっついて集まってくれている。俺はそこに連撃を加えると決めた。
一撃目、小太刀で3体いる内の一体の眼元を横斬りして、その両目を斬り裂く。
二撃目、残り2体が腕を使って殴り飛ばそうとしてきた所、その腕2本を黒刀(漆)で斬り落とす。
三撃目、その状態から態勢を切り替えて、一度両目を奪った【アリゲイツフッド】の頭部を両手の刀で叩き斬る。ガギィン!と頭蓋骨にぶつかる音が炸裂したが、そのまま力任せに叩き斬った。あまり硬い骨でなくて助かった。
四撃目、残り2体は腕が一本ずつ残っているため、2体の腕の付け根、関節部分に刀を突き刺し、神経をぶった切るべく、下に振り下ろす。
ラスト、2体に向けて合計6発の斬撃を加えた。
10連撃。黒刀(漆)の重さによって鍛えられた筋力と反射神経がその高速の連撃を支えてくれた。辺りは【アリゲイツフッド】の血の沼と化していた。数十分経ったらシステムによって無くなるのだが。
なんとも惨い。今まで2ヶ月以上この世界で暮らしてきたが、敵を倒した後の光景が俺の体を震わせる。でも、殺らなければいけない。己が生きていくために……。
俺の名前は零夜。戦闘後の光景から人は、【血架の剣士】と言われている。
読んでいただきありがとうございます!戦闘描写をうまくできていないのですが、感想やアドバイスください!よろしくおねがいします!