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そんなノリでいいの~?
やっと状況に気がつき始めました
「気分は?」
『ここ、どこ?』
「客間だ。貧血で倒れた。今日はもう休め。」
どうしよう・・・不安だ。
シンさん、ちょっと話を聞いてくれないかな。
『私、別の世界から来たのかもしれないって、さっき突然、思ったの。そしたら、なんだか目が回って。』
「たぶん、そうだ。」
はあっ!?
「あの洞窟は、異世界に通じていると言われている。洞窟自体も危険なので、鉄格子をしてある。奥は行き止まりだ。鍵はちゃんと掛っていた。あの中に入れるものはいない。いたんなら、異世界から来たんだろう。」
『ええっ!?異世界人だと分かってて、家に泊めたの?大丈夫なの??』
「問題ないだろう。」
豪快?っていうか、大雑把っていうか、なんか、嫌いじゃないけど、警戒心、薄くない?
私がホントは人食い鬼とかだったらどうするよ?
「とりあえず、けが人は休め。」
『(うっ)そうでした。ありがとうございます。少し休みます』
なんか、シンさんのおおらかさ?にびっくりして、妙に冷静になってしまった・・・
びっくりしすぎて、逆に冷静に。