私の名前
目が覚めると、朝だった。
頭はすっきりしている。
「起きているか?」
『(茶色??)あっ・・・えっと・・・領主様?』
「シンでいい。体調はどうだ?」
『え?あっ熱は下がったみたいです。足は、昨日よりは痛みが引いています』
「そうか。」
『はい。』
「・・・・・・・」
『・・・・・・・あの、助けてくれてありがとうございました。』
「・・・・・・・ああ。」
『(間がもたない!いや、疑われてる?私、不審者だよね?)あの~私、名前は***といいます。』
「???それは名前か?聞き取れないが・・・」
『え?***です。』
「・・・すまない、聞き取れない。」
『(使わない発音なのか?どうしよう)』
「・・・・・・よければ便宜上の名前をつけさせてもらってもいいか?嫌でなければだが。」
『・・・そうしていただけるとありがたいです。』
「それでは、エメラーダと呼ばせてもらう。緑の宝石を身に着けていたからな。」
『はい。ではそれで・・・(なんか、たいそうな名前が付いた!しかも、これは翡翠です、シンさん)』
シンさんの提案により、私は今日から“エメラーダ”です。
シンさんは、宝石の名前とか興味無さそうです。