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静かな逃避行と情熱的な噂

その後、10日経ったが、何の話も聞こえてこない。

荷馬車は、隣村に手紙付きで預けられていたとか。

途中、子爵が村に来ていろいろ聞いていったが、村人も何も知らないので、答えようがなく・・・

往復で6日のはずなんだけど・・・?

やきもきしていると、小巨人族の族長から招待状が。

「このたび、わが小巨人族に人間の嫁を迎えることになりました。苦難を乗り越えた若い夫婦を祝福し、ぜひ結婚式にご参加ください。」

『よかった~』

「ああ。」

こっそり各村に匿われながら移動したらしい。

小巨人族は力仕事手伝ってくれるから、みんな協力したんだな。






1ヶ月後の結婚式には子爵も呼ばれていた・・・ええっ!?いいの?

貴族のお姫様方はうっとりしてるし・・・

駆け落ち第2段、両思いなのに権力に引き裂かれ、さらに両親に意に染まぬ結婚をさせられそうな恋人を、単身攫いに行った、男らしい巨人族の話・・・として、かなりうわさが広まっているんだそうだ。

大まか合ってる。権力って・・・うぷぷっ王様の事?お気の毒に。

それじゃあ、家の人もあきらめるしかないかな。無理に連れて帰ったら、世間からは何を言われるか。


「今度の恋愛小説のネタに!」と鼻息荒いのは手紙をくれた伯爵令嬢のナタリー。

メモ帳持つな。おまえか。駆け落ちの本の作者は。すっごい尾ひれが付いてたんだけど?

シンさんなんか、打ち首覚悟で舞踏会に乱入したことになってるし。

皇太子が一目ぼれして連れ去った恋人(私!?)を大広間からお姫様だっこで奪い返したことにされてたし(泣)

追ってくる兵士達を振り払い(ホントは門番が引き止めただけ)、朝もやの中を馬で逃げるとか・・・見てたな。

もしやあの声はおまえの黄色い悲鳴か!?

王様も怒らないの?

ええっ!?王妃様達も愛読する、人気作家?



タスクの家は、大きかった・・・裏には露天風呂も作ってある。もっと大きなのも作る予定だと言っている。

どうやら、宿屋を始めるらしい。ミーナは料理上手だとか。少数民族でも落ち着ける宿屋にするとはりきっている。

いいかも。

二人ともキラキラして、幸せそうだった。

村人総出で祝福してるし、きっとうまくやっていけるだろう。


宿屋ができるし、お客さんが来るなら、縁結びの小物でも作って売ったら?っと小人族に笑ったら、乗り気だった。


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