新たなるカップル
そして、次の日。
仕事があるから残念だが・・・と、王様達は帰ることになりましたが・・・
貴族のお姫様の一人子爵令嬢のミーナが、「どうしても帰りたくない!」と泣き出してしまった。
『どうしたの?ここが気に入ったの?しばらくしたら、もっときれいになってるし、その時にまた遊びに来れば・・・』
「あの人と離れたくない!」
「「「「「ええっ!?誰っ!??」」」」」
視線の先には・・・腕相撲を披露した小巨人族の青年タスクがいました。
向こうも赤い顔をして、チラチラ見てるし・・・
なんだ。両想いか・・・でも、貴族のお嬢様と小巨人族って、大丈夫なの?
いや、ミーナは背が高いし(190㎝位)、タスクはちょっと小柄(2.3m位かな?)。身長差では、私達とそんなに変わらないか?
人種的には大丈夫だそうだ。大司教様も愛情があるならば。と言っている。
しかし、ここにいないご両親がどう言うか・・・
王様が説得をして、今日の所は帰る事に。
泣きながら、引きずられるように馬車に乗るミーナ。
なんか、引き裂かれる恋人達になってしまった。
タスクなんか馬車を見送って涙目になってるし。
ん?なんか、タスクを後ろから蹴っている小人族が。
「嫁を貰うなら、早く戻って自分の家を建てろよ!どこへ嫁に来てもらうつもりなんだよ!」
「・・・(*□*;!!!」
あっ走って帰っちゃった・・・
その日から、木を切る音が響いてきた。
頑張ってるな。タスク。