応援部隊と思わぬ珍客
短めです。
そして災害から2週間後、都から助けが来た。
兵士が100人、と、皇太子様が。
役に立つの?この人。
食料は、村の分まで、日持ちするものを持ってきてくれた。
助かった・・・でも、お菓子の材料っぽいのが混じっているのはなぜですか?皇太子殿下?
とりあえず、街道と、川の土砂だけはなんとかしてもらえるとのこと。
まあ、生命線はなんとか確保か。あとは、どうする?
崩れた山を見に行くか・・・
土はもうなくなり、岩山になってしまっている。
・・・つまり、土砂がないということは、もう、崩れないということだよね。
『シンさん、古い街道を掘り出しましょう。ゆっくりでいいから。』
「そうだな。」
「お嬢さん、私は明日帰るけど、復興は兵士に任せて休みなさいよ?ひどく疲れてる。」
『じゃあ、お言葉に甘えて・・・』
「息がぴったりだね~。もう、早くお嫁にもらっちゃいなよ。私が父上にとりなすからさ~?」
『・・・彼女は、もっといい所へ嫁に行くべきだ。こんな過酷な貧乏領主の所ではなく、もっと、苦労しない所へ。』
皇太子と、シンさんが何か小声で話してるが、内容までは聞こえない。
私は、皇太子の侍女が入れてくれたお茶を飲むと、泥だらけのまま横になった。
皇太子は表面はのんびり、ちょっと腹黒い感じで。