移民達
いろんな人達がいた方がいいですよね。
緑も人も徐々に増えてきた、夏。
急に人口が増えだした。
移民が入ってきたのだ。
それも、少数民族が村ごと。
普段は森の奥深くに住む、森の一族。(細くて色白、目が緑。エルフっぽいかな?)
希少な獣人族でも、さらに少ない、双頭の狼族。(でかい。3m位?)
湖から流れる川をさかのぼって来た、人魚族。(尾びれが乾くと足っぽくなる。ちょっとなら歩けるらしい)
太陽ではなく、月を崇拝する、月の部族。(宗教の違いにより狙われやすいので、みんなすばやくて強い。忍者っぽい?)
巨人族の中でも、最小の小巨人族。(2.5m位。力が強い。あんまり喋らない)
小人族(大人で1m位。力はないが、手先が器用。結構おしゃべりで、世話好き)
彼らが言うには、住んでた所(離れた別の国)の天候が悪く、飢饉が起こりそうだから、逃げてきたという。
どこも受け入れてはくれず、ここまでたどり着いたらしい。
シンさんは「こんな田舎を頼りにしてくれるのならば、ありがたい。領民として歓迎する」という。
しかし、天候不順は気になる。昔大きな災害もあったんだし、このあたりも、危ないかもしれない。備蓄を急がなきゃ。
本人達の希望を聞きつつ、各地に振り分けをした。
月の部族は、教会(司祭様一人しかいないけど)に先に話を通して、とりあえず、村で復興の手伝いをしてもらう。
特に宗教上は問題なし、とのこと。よかった。
森の一族は、森の北西側へ。木の実がたくさんあるが、私たちではなかなか行けないので、ドライフルーツや木の実の乾燥させたのを作るよう協力を依頼。
双頭の狼族は、北東へ、イノシシや鹿が多いので、肉を獲ったら、燻製用に少しこちらへ回してもらうことにした。
小巨人族と小人族は共同で村を作ることになった。他の部族の苦手な大きな物や細かい物を作ったりしながら生活する。
人魚族は珍しいので狙われやすく、力も弱いので、湖の村の手伝い(魚や貝の養殖、湖の生態調査など)をする代わり、村と自衛団にかばってもらうことにした。
特にけんかもなく、そこそこうまくやっていけそうだ。
備蓄も順調に進み、移民たちもみんなも慣れてきた。
各自特技を活用する、ということで!