村の状況
こんな所だったら、住むの嫌だな。
朝、妙にすっきりして目が覚めた。
なんだか、砂を吐きだしたアサリみたいな気分だ。
・・・例えがいまいちだった。今日はギャグが冴えない。いや、いつもか(泣)
まあ、おばあちゃんの言いつけどおり、『今日もニコニコ愛想よく、ちょっぴり人のお役にたつように』、過ごすとしましょうか!
今日はシンさんに村を案内してもらうことにした。
遠目で見たとおり、やっぱり、人がほとんどいない。
ただでさえ人口が少ないのに、男の人は青い自衛団以外はほぼ都会へ働きに出ているらしい。
おかげで、女性が少しと、こどもが少し。
家も少ないし、崩れかけてるものまである。
聞けば、昔はそこそこ栄えた所だったらしい。
まばらな木は果樹園の後というか、生き残りというか・・・
砂漠も20年くらい前は森だったんだそうだ。
水路っぽいものもあるけど、低い所は水が糸のように細い。
上の方には山からの水がたくさんあるのに、低い方は水がない?
バランスが悪い地域だな。
これじゃあ、畑に水やるのも大変だ。
農家の娘としては、同情してしまう。
雨は3日に1度程度は降るが、水路や畑が潤うほどでもなく、
山の水は一斉に流れて終わり・・・
山が崩れて水の流れが変わったとか。
これは、貧しくなるかも(泣)
少ない人達がギリギリ自給自足?
これは、少しでも、なんとかならないものか。
私は食いしん坊なんだもん。
他人がお腹すかせてるの見ると気の毒だ。
シンさんも、何か気づいたら、言ってくれ。
って言ってたし。
実験も許可してくれた。
昔話では、異世界からの情報が役に立った(こともあった)らしいし。
とりあえず、食べ物の確保!
そして、私の頭の中で、
食べ物を確保するには・・・
①土の栄養をなんとかする。
②水をなんとかする。
③とりあえず今いる女子供でも出来そうなことを探す。
④少しでも技術や力を持った人はフル活用(こき使うとも言う)。
に決定。
少しでも明るい異世界ライフにするために、ド田舎で奮闘してみることにしました。
次回から、がんばります。