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体育祭準備②

さて今日は七瀬との約束の土曜な訳だか、早速ミスを犯した。


動きやすい服でとの事だったので学校の体育の授業で使われている、ジャージを来てきたのだが…


みんな私服だーーー

めちゃくちゃ浮いている気がする…気まずすぎて隅っこで丸くなっていたのだが、そんな時肩をトントン叩かれる。


ただでさえ隠キャで顔もパッとしない、身長も普通というのに、1人だけジャージというのは、周りから見てもかなり浮いている。そう思っていた事もあり、話しかけられるとは思っていなかった。


1人で丸くなって緊張していた樹はとんでもないほどに体をびくつかせた。


少しずつ顔を後ろ向けるとそこにはやはり七瀬がいた。


「うわっびっくりしたーそんなに驚かなくても」

「いきなり話しかけてきたら驚くだろ!」

「だって校庭の隅っこで小さくなってるんだもん声かけるでしょw」

「だって俺だけジャージなんだもん。動きやすい服装って聞いたからてっきり皆んなジャージかと」


俺だけがジャージということは、七瀬さんは私服なわけで…


そんな七瀬さんの服装はと言うと、もう6月下旬ということで、上は黒のTシャツに下はゆったりとしたシルエットの長ズボン姿だった。


カジュアルな服装だが元の素材位がいいだけにかなり様になっていた。


樹の目に映る乳白色の絹のような髪の毛と、透き通った瞳はまるで魔法にかかったかのように写った。


「しろはー何してるのー?」

「すみませんすぐ行きまーす」


樹に声をかける前に話していたと思われる七瀬の友達が呼んでいるみたいだ。

俺とは違って七瀬は友達がたくさんいるらしい。


「じゃっそういうことだからまた今度」

小声で囁き、俺と話していた時とは打って変わり猫被りモード(樹が勝手に呼んでいる)に豹変し友達の所に駆け足で行った。


そうしてまたボッチになった俺だったが七瀬ではない誰かに首に手を回された。


例の如く瑛二かなと思ったのだが不思議な事に瑛二は体育祭準備には参加していない。


じゃあ誰なんだよと思いながら後ろを振り向くと…


「おっ、澤幡ジャージとは気合が入ってるな!」

「あっ杉本先生こんにちは」


杉本由香子先生体育科担当であり、うちのクラスの担任教師でもある。

茶髪で髪の毛はロング、かなり大人びた雰囲気を醸し出している。まぁ実際大人にわけだが。ちなみにあだ名は杉モッティー。


杉本先生はいつもは髪の毛を結んだらなどはしていないなだが、今日は動きやすさを重視したのか後ろで髪を結んでいる。


そして何より上下ジャージ姿!!同志発見だ。

結構嬉しい


「おお、こんにちは。それで澤幡は体育祭実行委員の手伝いだよな。七瀬から聞いてるぞ」

「はい参加は自由と聞いたので」

「男手はいくらあっても良いからな助かるよ。そろそろ全体集合がかかる頃だから準備しておけ」

「はい、了解です」


そうして杉モッティー改め、杉本先生はまた他の生徒の首に手を回し始めた。



―――――――――――――――――――――



「はい、皆んなが集まったので体育祭準備始めていこうと思う。体育祭実行委員の人や有志で来てくれた人沢山の人が来てくれて嬉しく思う。短い時間だが、頑張って行こう。」


全体集合の最初の挨拶を杉本先生が行い、その後今回の準備でやる仕事の説明に入った。


樹の担当は男子という事もあり、テントの運搬設営班に抜擢された。


因みに七瀬はというと校舎から校舎につける国旗の旗の橋のようなものを準備するようだ。体育祭定番のやつである。


全体集合の話が終わり、テント設営、運搬担当教諭についていく。


担当教諭は名前こそ知らないものの、男性でがっしりしており、いかにも体育会系の教諭である。

髪の毛は短髪でさらにイメージを加速させる。


テント設営、運搬担当の生徒は、男子中心に25から三十人ほど、体育祭本部はわりかし大きいのでテントも多くいるだろう。

そのゆえこの人数なんだろう。


テントが収納されている第一体育館倉庫にゾロゾロとみんな入っていく。

そんな中樹は最後尾に位置付け、第一体育館倉庫に入ろうとしたちょうどその時。担当教諭に声をかけられた。


「ごめんその後君ちょっとお願いしたい事があるんだけど良いかな?」

「はい俺でよければ」


なんでピンポイントで俺なんだよ、とは思ったものの最後尾にいたせいで教諭の目にはちょうど良い子がいた。くらいの感覚だろう。


「それで頼みというのは?」

「本部設営に椅子が3個ほど必要でね、第二体育倉庫にとってきて欲しいんだが、良いかい?」

「大丈夫です」

「じゃあ頼んだよ」

「はい」


その会話の後、樹は第二体育館へ向けて、足を動かし始めた。







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