体育祭準備①
「ふーいっぱい食べたね」
「そうだな、ファミレスにしては結構こう美味しくて食べすぎたな」
2人でお腹いっぱいご飯を食べてファミレスを後にして学校までの道のりを歩く。
ちょうど初夏の14時と言うこともあって外を歩いていると汗が滲んでくる。梅雨時真っ只中なのによく晴れている。
「そういえば澤幡くん。体育祭の出場種目決めた?」
「いやまだ何も考えてないな」
そう言えばそうである。樹の通っている学校は前期中間試験の少し後に体育祭が行われる。
普通5月か10月のイメージだが、うちの学校は変な時期にましてや梅雨の時期に行うなんてかなり変だと思う。
樹は完全に体育祭のことを忘れていた。
出場種目の希望用紙などを配られていたのだがそれも出していなかった。
「希望用紙っていつまでが提出だっけ?」
「えっとー確か今週いっぱいだったと思うけど。後あれ提出しないと変な種目やらされるから出した方がいいと思うよ」
「おっけ。ありがと、一応確認だけど体育祭って来週の日曜日だよね?」
「うんそんな事も忘れてたの?」
「い、いや忘れてたわけでなく確認だから」
本当は忘れてた
樹は運動が特別得意と言うわけではなく、並み程度なので無難な種目を選びたいところだ。
今日はまだ火曜日なので選ぶ猶予はあると思う。
「そういえば七瀬はなんの種目に出るんだ?」
「えっ?私?」
「お前以外に誰がいるんだよ?」
「なんかさっきもこの会話したね」
2人してでさっきのことを思い出して笑う。
「私はね障害競走と二人三脚と男女混合リレー」
「結構動く感じの種目だな。七瀬は結構運動得意なのか?」
「うん!体動かすのは好きだし得意だと思うよ」
確かに七瀬は結構元気はつらつ系みたいなのでかなり解釈一致したところがある。
樹は体動かすのも好きじゃないしそう言うところは見習いたいところである。
「俺はできるだけ体動かしたくないし無難に借り物競争とか二人三脚にしようかな後の一つは…玉入れとかにしようかな」
「徹底的に運動する気ないね」
「チームに迷惑かけたくないし。この種目ならある程度貢献できるだろ」
そんな事を話しているうちに学校に到着し2人の家への道が分かれるところまで来た。
そんなところで七瀬が話しかけてくる。
「最後に一つ聞きたい事があるんだけどいい?」
「ああ、なんだ?」
「今週の土曜って暇?」
あっこれ面倒ごと押し付けられるやつだと瞬時に悟った樹だったが、嘘をつくのも歯切れが悪かったので正直に答える事にした。
「暇だけど…どうして?」
「あのね、土曜に体育祭実行委員で体育祭準備があるんだけど男手が足りなくて…手伝ってくれない?」
あらかた予想した通りだったが押し付けられると言うわけではなさそうなので了承した。
「じゃぁ土曜の13時動きやすい服装でグラウンド集合ね!」
「了解。他に連絡あったら送ってくれ」
「オッケーじゃまたねー」
「うん気をつけて帰れよ」
そんな会話をしたのち家に帰った。
テスト勉強の疲れと、テストの点が良かった事に対する安堵から、家に帰るなり爆睡をかまし、次起きたのが7時59分。
遅刻したのは言うまでもないか。




