昼ごはんと雑談
「んーどれも美味しそうすぎてえらべないなぁ」
七瀬さんは店に入って席に案内されたと同時にメニューを開きどの品にするかを吟味する。
「なら全部頼めば?」
「何言っての女の子がそんな食べられるわけないでしょ」
「今更女の子とか言われてもねぇ」
「あっ何気に今ひどい事いったでしょー。これ私じゃなかったら見逃しちゃうねってやつだよ?」
プクーっと頬を膨らませながら答える七瀬さん
「ねぇねぇ澤幡くんはどれが良いと思う?」
「えっ俺に聞く?」
「君以外に誰に聞くんだよー」
いきなりの質問でかなり戸惑ったが、真剣に答えることにした。
「そうだな。俺ならこの半熟卵入りのカルボナーラとかどうだ?チーズも掛かってて美味しいそうだろ」
お勧めに指名したのが真っ先に目に入ったかつ、美味しそうだったカルボナーラにした…のだが七瀬さんの反応は良くなかった。
「私チーズ嫌いなの」
明らかに不機嫌になってしまった。
「えっ、そっかーしまったな」
「だから他の選んで」
「えっ?」
「だからチーズ苦手でカルボナーラ食べられないから他の選んでって言ったの一回で聞き取ってよもー」
「大体なんでそこまでして俺に選ばせたいんだよ」
「君が選んなのが食べたいってこのなの!!もう良い加減感じ取ってよバカ」
「…すまん」
さっきよりも機嫌が悪そうな七瀬さんだったが顔を背けた事によって見えた頬は真っ赤に染め上がっていた。
「じゃっじぁのこのビーフシチューとかどうですか?」
改めて大案を提出してみたところ悪く無かったらしく、これ頼んでおいてとそっけなく帰ってきた。
ご飯が来るまでの時間こそ少し気まずかったものの、
ご飯が来てから七瀬さんの機嫌はすっかり良くなり、普通に話す事ができた。
てか七瀬さんめちゃめちゃ食べる系の女子だった。
「ふー食べた食べた」
「ちょっと食べすぎたかも」
「ねー」
満腹感に浸りながらファミレスからの帰り道を歩く。
「七瀬さんて予想に反さずに大食い系女子だったんだね」
「!!女子にそういうこと言うと嫌われるよー!君もやっぱり少食の女の子の方が好きなんですかそうですか!」
また頬を膨らませながらそっぽをむかれてしまった。
機嫌の取り方なんて到底知らなかったので率直に自分の感想を伝えてみる。
「うーん俺はほんとは食べたいけど少食に見せては子よりもいっぱい美味しそうに食べてくれる方が嬉しいけどなぁ」
自然と口に出ていた言葉だったのでほんしんだっただろう。
その言葉を聞いた七瀬さんはと言うと。
「そっそうありがと」
頬だけではなく耳の先端まで真っ赤に染め上げた顔でそう呟いた。
何はともあれ機嫌が良くなってくれて良かったなぁ




