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2人の勉強会

耳元で鳴るアラーム止めるために、を手探りでスマホを探し、停止ボタンを押す。

時刻は8時半


眠い目を擦りながらベットの上で体を起こす。

普段休日は昼頃まで、寝ているのでこの時間に起きるのはかなりきつい。

高校生生活で初めての休日の予定で、早くに起きるのに慣れていなかったというのも理由とひとつだ。


昨日は睡魔に襲われて、すぐに寝てしまったので、さっさと準備を開始する。


まず寝巻きからきがえ、寝癖を治す。

流石にボサボサの髪型で女性に会いに行くわけにはいかないので今日は念入りに行った。

バックに筆記用具、参考書、財布、携帯など必要最低限の物を入れる。

ある程度の準備が終わったところで携帯で時間を確認すると、9時5分。


集合場所のカフェ近くの広場には9時半集合で、樹家から徒歩10分ほどの場所にあるので、ちょうどいい時間だ。

玄関で靴を履き替えて、ドアを開けて集合場所に向けて出発した。


出発して8分ほど経ったたら集合場所の駅前の広場に到着した。

思ったより早く着いてしまったなと思い広場の中心近くにあるポール型の時計の近くに立つ。

広場をグルーっと1人で人を待ってそうな女の子を探す。


2周ほど広場を見回してもなかなか七瀬さんがみつからない。

スマホで時刻を確認すると9時15分集合時間15分前なのだから、来ていないのも当たり前か、流石に早く着きすぎたななぁなどと考えてスマホから視線を上げると、なぜどんなに探しても七瀬さんが見つからない理由が分かった。


七瀬さんがチャラそうな男二人組に囲まれていた。

1人の女の子を探していたので、見落としていたみたいだ。


彼女に視線をやるとかなり困ったような表情で、待ち合わせの人がいるから一緒に行くのは無理だ、と説明していた。

それでもチャラそうな2人組は、少しくらいいいじゃんなどと詰め寄るのをやめないつもりだ。


こういうところがモテないところなんじゃ無いか?


流石に待ち合わせている女の子がナンパに合っている時に、助けに行かないほど男は廃っていないと思っているので、助けに入る。


「あのぉー」

後ろから二人組の肩を叩きながら声をかけると、いきなり鋭い視線が飛んでくる。

彼女はかなり驚いたような表情をしている。

「彼女と待ち合わせしてる物なんですけど、彼女、怖がってるので離れてもらえますか?」

できるだけ頑張って声を出したがあまり効果はないようだ。


効果があるどころか、男たちからは優越感のようなものが見てとれた。

彼女と待ち合わせいたのがこんな根暗な男子だったからだろう。

「にぃちゃんがこの娘の待ち合わせ相手か、根暗でいかにも陰キャって感じだなwこんなのが待ち合わせで、この娘もかわいそうだな」

2人は目を合わせて笑う。

この話に首を突っ込む前からこうなることはなんとなく想像できた。

なので作戦を用意してきた。


「僕のことを言ってもらうのはいくらでもいいんですけど、この人の前で堂々と話し合うと視線が集まっできちゃいました。この人たちからあなたたちはどのように映っているんでしょうかね」


名付けて他人の視線で赤面作戦

我ながらなかなか頭がいい。


そう話をすると2人は、自分達に向けられている冷ややかな目線に気がついたようで、かなり恥ずかしそうな顔をしている。

「チッ、行こうぜ」

「おっおう」

そそくさと二人組はさっていった。

七瀬さんに視線を向けると、未だ心ここに在らずという感じだったので顔の前に手を振って話しかける。

「大丈夫か?」

「う、うん」


ハッとしたのかすぐ応答が返ってきた。


「さてそろそろ良い時間だしカフェに行くか」

「えぇ、そうね」

軽く彼女は頷き後ろをついてくる

「さっきはありがとうね。あの人たちしつこくて困ってたんだー」

「まぁ待ち合わせしてる女の子が、ナンパに合ってたら助けない方がおかしいだろ」

「私は嬉しかったよー1人で不安だったし」

「助けになれたなら嬉しいよ」

「ならもっと嬉しそうにしろよ」

脇腹を小突かれる。

うぅっというリアクションをしつつ話を続ける。


「ああやってナンパされる事ってよくあるの?」

「うーん友達といる時はほぼないけど1人でいる時はたまにあるかなぁ。さっきみたいな感じで」

「モテるのまあ楽じゃないね」

「ほんとだよー。みんなモテたいって言ってるけど、モテててる人の苦労も知ってもらいたい」

「じゃぁ俺が第一号になってあげるよ」

「本当!?ありがとね」


また先程のようにニコッと笑って見せる。

この笑顔はとても可愛いと思う。学校でもやれば良いのに。あっキャラが崩れちゃうか。

そんなことを考えている傍ら、彼女はスキップを織り交ぜながら、ルンルンで歩いている。

うまく先ほどのナンパ事件のことを忘れらていそうだったので、よかった。

「さっ行こ、もう少しで着くよ」

「あぁ分かった」



カフェに到着して、店員に誘導されるまま席についた。

先に着くと店員がメニューを持ってきたので、2人ともすぐに決めて頼んでしまう。

俺はコーヒー、彼女は抹茶ラテを頼んだ。

その後早速本題の勉強に入った。

まず今回の中間試験は国語、数学、英語、理科、社会の主要な5科目である。

勉強会といっても全て完璧にする時間はないので、苦手分野を教えることにした。

「七瀬は苦手な教科はなんだ?」

「数学!!圧倒的に数学だね。数字を見てるだけでやになる」

苦手な物を食べた子供の様な顔をしながら答えているので、よっぽど嫌いなんだろう。クラスメイトにはあんなに教えてたのに。

「分かった。とりあえずこの問題あたりを解いてくれ」

とりあえず彼女の実力を拝見だ。

「りょーかーい」

右手を敬礼のポーズにしてやる気満々の様だ。


20分くらい経っただろうか。

解き終わった様なので結果を確認する。

10問中正解が4問だった。

「うーん、勉強してるんだけどなかなか正解できなくて…何か理由あるかな?」

「うーんそうだな」

彼女の誤答した点を確認していくと一つの共通点を発見した。

「間違えた6問中計算ミスが4問もある。でも逆に言えば、計算ミスさえ無ければ、8問取れてるって事だ。知識的には問題ないから、次はもうちょっとゆっくり丁寧に解いてみてくれ」

少し暗かった表情が一気に明るくなり、パァァという笑顔をうかべる。

「じゃ次この問題解いてみて」

「オッケー丁寧にゆっくりね」

「そうだ。スピードはまず考えなくて良い」


この後何回か問題を解いていくうちに計算ミスも少なくなり、スピードも少しずつ上がっていった。

クラスメイトに教えるために勉強していたというのは伊達ではないらしい。


時刻は12時過ぎそろそろ彼女も疲れてきたからだろうか。ここらで今日は解散となるだろう。


「んー疲れたー何となく勉強の仕方が分かった気がする!」

「テストまで後一週間だから、他の教科もちゃんとやれよ」

「はーい先生」

「何が先生だ」

彼女のおでこに少し強めのデコピンを喰らわせる。

「あ痛っ、ひどーい」

「自業自得だ」

そう言い残し席を立ち会計に向かった。

「ここは私が出すよ。勉強手伝って貰ったし」

「そうか。ありがたくおごられておこう」


これは彼女なりの感謝の印的なやつなのだろう。断ってしまうのは逆に良くない様な気がした。

そのままカフェの外に出る。

「お昼どこで食べようか?」

一瞬理解が追いつかなかった。もうそのまま解散すると思っていたので彼女の発言が理解できなかったのだろう。

「えっ?もう解散じゃないの?」

「何いってるのー勉強して疲れたんだからご飯食べなきゃ」

ルンルンで答えてくる。

「えーっと、家に作り置きがあるから…ごめんお昼はいけない」

「そっかぁ」

少ししょんぼりした様な顔をしていた七瀬さんだったが、何か思いついたのか、直ぐに笑顔になった。

「今日が無理ならテスト終わったら行こうよ!お疲れ様会みたいな感じでさ」

「分かった。じゃぁ予定空けておくよ」

「やったー!約束だからね」


会話が終わるとそれぞれの家の方向に分かれた。

また彼女との予定ができてしまったな。


「家帰って勉強しよ」














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