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やはり出会いは雨の日に

初投稿なので短いと思いますがご容赦ください。

外では大粒の雨が校舎を叩く音が聞こえる。

そんななか1人澤幡樹は学校図書館で本を読んでいた。

読んでいる本が何の本かというと趣味の料理本である。

学校のクラスで空気の立ち位置の樹が料理が趣味というのは変だなぁと自分でも思っており、ゆういつの友人にこの事を話した時は大層驚かれた。


この学校には4万冊ほどの蔵書があり料理の本もある程度は揃っているのでたまに寄って何冊か借りる事がある、前回は料理特集の本を借りて見たのだがやはり面白い。なぜ自分が作った料理はこんなにも美味しいのだろうか。

今回はまだ触った事がなかったお菓子作りの料理本を借りてみることにした。


ふと時計を見上げると17時45分楽しい時間はあっというだなぁなどと考えつつ借りた本を鞄にしまい足早に図書館を後にする。

この学校の最終下校時刻が18時なので、この時刻を過ぎると教員に叱責を喰らうであろう。なので少し走りながら下駄箱まで向かう。


下駄箱に到着し、上履きを外靴に履き替え、傘を開こうとするとふと視界の端の方に何やら困っているような少女を見つけた。


その少女は困ったように灰色の空を見上げている。

これは十中八九傘を忘れて困っているのだろう。

今日は午前中は雲ひとつない晴天だったが5限を過ぎたあたりから急に雨が降り始めたので、天気予報を見ていない人が傘を持っていないのは不自然ではない。

そんな樹はというと元々常備している折りたたみの傘に加えて前に親友に貸していた傘を今日受け取ったので2本持ちである。


2本持っていても無駄なので困っている少女に貸した方がいいか、という結論になり、少女に声をかけようと一本踏み出したところでとんでもないことに気づく。

遠目ではわからなかったが、その困っていた少女というのが普通の少女ではなく、七瀬しろはさんである。

七瀬さんは容姿端麗、性格も良く、おまけに誰に対しても分け隔てなく接してくれる。現実版女神のような存在だ。また乳白色に輝く髪の色、透き通った目、抜群のスタイルも兼ね備えており、目立たないはずもなく、入学初日から席を囲まれるほどの人気者で、入学式から3ヶ月ほど経った今もなおその状態が続いている。


樹は特に七瀬さんに特別な感情があるわけではないがやはり話しかけるのはかなり緊張する。

一瞬驚き、話すのを躊躇ったが傘を貸すくらいの会話ならクラスでも目立たない立ち位置の俺でも出来る。

そう結論付け、何とか喉奥からか弱い声で話しかける。


「あっあのぉ」

「はい、何でしょうか?」


急に知らない男に話しかけられてかなり驚いている七瀬さんを見て、いきなり話しかけたのが失敗だったか?という思考が頭の中をよぎる。

かなり焦りながら、困っている様子だったので傘を貸したいという旨を伝えると不安な表情がなくなるのと同時に、七瀬さんは少し申し訳なさそうな表情を浮かべる。


「提案自体はとても嬉しいんですが、傘を借りてしまうと澤幡くんが使う傘がなくなってしまうんじゃないですか?流石にそこまでして貸してもらわなくてもいいんですよ?」

名前を覚えてもらっている事に驚きつつ、傘は2本あるから大丈夫だということを伝える。

「そういう事だからこれ使ってください」

そう言いながら紺色の少し大きめの傘を手渡す。

「ありがたく受け取っておきます。明日の朝のホームルーム前に返しますね」

「うん、分かった。もう暗いので気をつけて帰ってください」

「はい、ありがとうございます」

ニコッと笑った七瀬さんの笑顔を見て男子たちが七瀬さんに夢中になっている理由が少し分かった気がした。

この後は特に何もなく校門のところで各々家路についた。


樹はこの日をさかえに何の変哲もなかった学校生活が七瀬さんと共に色付いていくなど全く想像する余地すらなかった。




初投稿です!!

ほんとに何もわからない状況での1作目なので気になる点があればどんどん教えてください!!

投稿頻度はかなり不定期だと思いますが長ーい目で見てくださると幸いです。

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