表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
8/8

設定資料編4:カデンツァと断罪者たち (第4章「断罪者たちの影」補足資料

■1. カデンツァについて


【概要】

セフィラの記録秩序から離反した集団。

記録や共鳴の管理を拒絶し、「記憶そのものを断つ」ことで自由を得ようとする思想を持つ。

所属メンバーは過去に何らかの形で「記録によって損なわれた存在」であることが多く、記憶抹消者、前世記憶被害者、記録改ざん者などで構成される。


【本拠地】

レゾネリア(忘却の都)

空白領域に存在する隠された都市。セフィラの中枢ネットワークから完全に切り離されており、観測も干渉もできない。


■2. 登場人物補足


【レムナ=ゾル】

カデンツァの思想執行官。冷静かつ理性的な性格。

記憶は真実ではなく、幻想や呪いのようなものだと捉えており、記録のない世界こそが「本当の自由」だと考えている。

クラウに共鳴の力があることを理解しつつも、それを否定する立場を貫く。


【ヴァルド=クリフ】

共鳴者であり、記録否定主義者。

かつて家族の記録を改ざんされたことで人格が分裂し、記憶そのものを「呪い」として否定するようになる。

クラウとは過去の記録で接点があり、前世で彼と対になっていた存在とされる。

今章ではクラウと記憶を通して干渉し合い、両者の価値観の対立が浮き彫りになる。


【レイン=セオド】

かつて記録者の一人だったが、マトリアによる記録操作の真実に触れたことで離反。

記憶の深層に接触する能力を持つ。クラウとナイアの記録に特異な反応を示し、レゾネリアからの脱出を手助けする。

最終的に自身の記憶を差し出し、アグナムの観測網からクラウたちを守る。


■3. 共鳴干渉について


【概要】

共鳴者同士が接触した際、記録の層を通じて互いの「前世」や「記憶の断片」が交差する現象。

自我の混濁を招く危険性もあるが、過去の因果や真実を引き出す手がかりにもなる。

今章ではクラウとヴァルドの記録が交差し、クラウが“アリア”という名を思い出すきっかけとなった。


■4. 今後への伏線


・ナイアの記憶と“アリア”という存在の一致

・クラウとヴァルドの前世的関係

・記録を否定するカデンツァの次なる行動

・クラウが選ぶ「記録すること」と「忘れること」のあいだの在り方


■作者メモ


この章では「記憶は呪いか、それとも遺志か」というテーマを掘り下げました。

ナイアが断罪した過去、クラウが繰り返す選択、ヴァルドの否定。

それぞれの記憶が違った重さを持って現れ、物語に多層的な問いを投げかける展開となりました。


次章では、「記憶を物語として語り継ぐ者たち」との邂逅が描かれます。

新たな希望と、過去を許すための“語り”の力に注目です。


(設定資料編4・了)

評価をするにはログインしてください。
この作品をシェア
Twitter LINEで送る
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ