設定資料編2:共鳴者と機神ヨルムン
(第2章「共鳴者の少女」補足資料)
■1. 登場キャラクター補足
【ナイア=ミスリル】
クラウが地下構造体で出会った少女。
長期間にわたり眠らされていた存在で、記憶をほとんど失っている。
しかし、「共鳴によって機体を起動させる」という極めて希少な特性を持つ。
感情と強く結びついた“共鳴波”を発することができ、その力に呼応してヨルムンが覚醒した。
現在の記憶は曖昧だが、過去の因果やクラウの前世と密接な関係を持つと見られる。
■2. 機神〈ヨルムン〉について
【ヨルムン】
生体機構兵装。かつて旧文明によって開発された“記録干渉型兵装”の一種。
機械と生体の融合構造を持ち、「記録」や「思念」に反応して起動・変形する特異な特性を持つ。
通常の操縦によって動かすことはできず、「共鳴者」と呼ばれる適合者の精神と感情を媒介にして稼働する。
ナイアとの初回共鳴では、彼女の“守りたい”という感情に反応して形状が変化。
戦闘用形態へと進化し、自律兵装〈レコードドール〉を瞬時に撃破した。
ヨルムンは今後、ナイアの心の動きと連動してその力を変化させていくことになる。
■3. 共鳴について
【共鳴の定義】
クラウやナイアに共通する特性。
“記録”という情報の根幹に触れ、他者の記憶や存在と“感情レベルで結びつく”力。
通常の記録者は観測者であり、中立性が保たれるべき存在だが、
共鳴者は観測だけでなく「干渉・影響・変質」を引き起こすことがある。
特にナイアのような高感度の共鳴者は、機体、環境、存在情報にまで干渉できる。
■4. レコードドール(敵機)について
【レコードドール】
アグナムがセフィラ内の秩序を保つために運用している記録制御用兵装。
逸脱因子や規定外の記録干渉者を自動検知し、記録ごと抹消する行動を取る。
自律型であり、司令なしでも動作可能。
共鳴者の覚醒兆候が出た場合、自動的に制圧対象として認識・攻撃に移行する。
■5. 今後の伏線
・ヨルムンの本来の起源は旧文明の奥深くに存在している
・ナイアの記憶が戻ることで、セフィラの歴史と「神の不在」の理由に繋がる可能性
・クラウとナイアの共鳴は、単なる能力的相性ではなく、前世的・記録的な因果に根ざしている
■作者メモ
クラウに続く“もう一人の記録されざる者”ナイアの登場により、物語は新たな段階へと進みました。
彼女の存在は、世界の謎を解き明かす鍵であり、同時にクラウ自身が「どう記録されるか」を選び直す存在でもあります。
次章では、神の秩序を体現するアグナムとの本格的な対立が始まります。
登場済みのカスティリオ、そして記憶兵ティリカとの関係にもご注目ください。
(設定資料編2・了)