表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。

この作品ページにはなろうチアーズプログラム参加に伴う広告が設置されています。詳細はこちら

PR

七百年の眠り

七百年の眠りR3

作者: リィズ・ブランディシュカ
掲載日:2024/04/10




 どうしてか分からないが、私は七百年も眠っている。


 分かるのは、私が聖女であるということ。


 そして起きたら、何かとんでもないことが起きるということだけ。


 私は、どうしようかと思いながら、眠り続けていた。


 自分が何者であるのか分からない。


 私は誰?

 私は何?


 そんな中で、そのまま眠り続けるのは不安だった。


 でも、起きて何かが起こったらどうしよう。


 誰かが悲しい目にあったり、つらい目にあったりするのは嫌だった。


 そしてまた七百年が過ぎた。


 退屈になった私は夢の中で、ひたすらぼうっと過ごした。


 ただ数を数えたり、ただ何かを思い出そうとしたり。


 そうしているうちにまた七百年が過ぎていく。


 私は、このままだと今分かっていることまで忘れてしまうような気がした。


 心の中に怖いという気持ちがだんだん膨れ上がってきた。


 だから、勇気を出して起きてみることにした。






 そうしたら、私が眠る理由はとっくの昔になくなっていた。


 私は人間を「こわい魔物」から守るために、眠っていたらしいが、


「こわい魔物」も人間もいなくなっていた。


 だからもう、強い強い力をだして「何かを守る壁」を作らなくてよくなった。


 私はこう思った。


 しわしわになって手を見ながら。


 あーあもっと早く起きていればよかったな。




評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

↑ページトップへ