第1話 過去、現代:迫りくるもの
夢を見る。
幼い俺が鎖でグルグルにさせて吊るされている。
そしてそいつは語りかけてくる。
「どうだ、与えられた普通の平和な日常は」
俺はその問いに口答えをしようとする。
しかし、何故か喋れない。
言葉を発せないのだ。
そいつは畳みかけて語る。
「この平和は終わらないと思っているマヌケが多いが時期に終わる」
そうソイツが言うとソイツは俺にある1つの出来事を見せてくる。
俺はそれを見て驚愕する。
そしてソイツは続けて幾つか話、最後に
「見てやる」
と言う。
その瞬間に俺は目が覚める。
そして時が過ぎ、2024年3月25日
俺は朝9時半に家を出かけ1人で歩いていると急に後ろから悪寒を感じる。
後ろを振り向くと若いお母さんが娘を自転車に乗っけて自転車を漕いでいる姿とオッサン2人が視界に映る。
何もないと安堵し視界を目の前に移そうとした瞬間、全てが真っ白で目の周りだけが赤い真っ白なワンピースを着た女の子の姿が視界に映る。
ソレはニヤリと笑ったと思うと消えていた。
そしてその10分後、電車を乗るために駅で待っているとふと路線の上に誰かが見えたと思うと10分前に見た女がいた。
こいつが何か俺に伝えていると思った瞬間、ソイツは居なくなる。
俺はソレに分かりやすいように空虚と名前を付けた。
その後、今日1日ソイツは俺の目の前に姿を現さなくなった。