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2:白鳳学園の会長
さっきの教室でのこと。
啓太が教室に入ってきて、龍が白鳳学園の生徒会長だと言った。
この時代の中で、白鳳学園の名を知らないものは、誰もいない。
その名を聞くだけで、誰も逆らうことはできなくなる。
歴史ある白鳳学園は、歴代の著名人や、世界に名を誇る科学者、文学者、その他もろもろの人材を生み出す、超エリート校なのだ。
いくら世の中に疎い瑠奈でさえ、その名前は知っている。
その学校には、本当に選ばれたものでしか、入学は許可されることはない。
しかも、その学校の生徒会長だ。
いったい龍は何者なのか。
瑠奈の中の疑問は、増えていくばかりだった。