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14:誓い
あっさりと言った瑠奈に、龍たちはキョトンとしてしまった。
「いいのか…?
季泉会へ行けば、自分が月姫だって、認めることになるんだぞ…これから危険だって増えてくる…」
龍は心配そうに言った。
そんな言葉にも笑い返す瑠奈。
「守って…くれるんでしょ…?
桜井君も松沢君も萩君も…みんなが守ってくれるなら…大丈夫。」
瑠奈は優しく微笑んだ。
「うん…瑠奈ちゃんは俺達が守る。」
「姫さん俺がついとるから安心しぃ。」
「来栖…何があっても君を守る。」
3人の言葉はとても心に響き、瑠奈は目頭があつくなった。
「みんなで萱野君を助けよう。」
4人で誓ったある秋の1日―――