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5:誓い
「何があった。」
「実は、一樹の処分のことで……『季泉会』から連絡があった。
月姫を、本部に連れて来るように…だそうだ…。」
「華泉会が!?クソッ!なんでこんなときだけ動きが早いんだ…!!」
龍はいらついているのか、語調を荒げた。
「龍……こりゃヤバイで。
はよどうにかせな…時間が迫ってる…」
啓太までもが、真剣な表情で話しているから、瑠奈は3人の会話に入ることができなかった。
そんな様子を、祐輔が感じ取った。
「瑠奈ちゃんごめん。俺らだけ話してて…意味わからなかったよね。」
祐輔は瑠奈にたいして、申し訳なさそうに謝った。