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4:誓い
「なんや!?全部俺が悪いみたいやないか!
俺は早よ龍に言わなあかん思うて、ここまできたんや!」
啓太は胸をはり、腰に手をあてて偉そうに言った。
そんな啓太を、龍は冷めた目で見ていた。
「へ~、勝手に学校に乗り込んできて、俺の正体バラして…よっぽど大事な話しなんだろうな。」
龍は啓太を睨みながら言った。
「当たり前やろ!この啓太様の言うことに、嘘はない!」
偉そうな啓太を軽く流し、祐輔は本題に入った。
「まあ、今回は本当に大事な話だよ。」
祐輔のいつになく低い真剣な声に、龍は目を鋭くした。