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1:誓い
瑠奈たちが教室を出て行ったあと、クラスはもの凄い騒ぎになった。
それもそのはず。
あの桜井龍が、まさか白鳳高校の生徒会長だっとは・・・誰も思わなかったことだ。
「どうしよう・・・俺、桜井が白鳳の会長だったら、週番とか押しつけなかったし・・・」
「俺も・・明日から学校どうしよう・・・」
男子は今まで龍にしてきたことを口にし、顔が青ざめていた。
「きゃー、どうしよう。
桜井君、私の隣の席だったなんて!!」
「ずるいー、私桜井君のファンだったのよ!!」
「なによー、あんた達、桜井龍暗すぎとか言ってたじゃない。」
「それは別よ。
まさかあの桜井が、白鳳の会長だったなんて・・・ちょーラッキーよね。」
暗くなる男子とは対象に、女子はあこがれの白鳳高校生徒会長桜井龍が、こんなそばにいたことに胸をときめかせていた。