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10:裏切り
今度は3人で言い合いを始めてしまった。
瑠奈はその様子を見ていて、おかしくてつい笑ってしまった。
その瞬間3人の争いも終わって、みんなで笑い出した。
「お前のせいで、姫さんに笑わたやないか。
まったく…姫さんかんにんな。」
啓太が謝ってきた。
「いっいえ、気になさらないでください。」
瑠奈は慌てて手を振った。
そんな瑠奈を見た啓太は、
「姫さん…!かわいい!!」
そう叫んでから、急に瑠奈に抱き着いた。
その瞬間、
――バシッ!!
・・ものすごい音がした。