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11:親友と転校生
「あーあ。転校生のお気に入りは瑠奈かぁ。
こりゃ誰も敵わないな。」
そう言った亜由美の言葉の意味が分からなかった瑠奈は、首を傾けた。
「その表情がダメなんだって…。他の男共はイチコロよ。」
亜由美は瑠奈の頬を軽く人差し指で突いた。
わけが分からない瑠奈の様子を見た亜由美は、またため息をはいた。
「だからね…瑠奈。瑠奈はかわいいのよ。
そこら辺の女共には、絶対に負けない。
長くて黒い髪。
真っ白な肌。
大きなクリクリの瞳に、ピンク色の唇。
そして…守ってあげたいって思う身長。
そんじょそこらの女なんかに負けない美貌をもってるのよ。」
亜由美のその言葉に、瑠奈は頬を赤くした。




