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4:始まりの日



どれくらい走ったのか分からない。


ここがどこなのかも分からない。



それぐらい必死だった瑠奈はふと後ろを振り返った。



しかし振り返った先には誰もいない。




安心した瑠奈はまた振り返って歩きだそうとした。




…だがその足はすぐに止まった。





「…どう…して。」




瑠奈の目の前にはさっきの男が立っていたのだ。




「言っただろ。


…君は運命から逃れることはできない。


…月姫の運命からはね。」



そう言って男は腰についている鞘から刀を抜き取った。


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