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6:親友と転校生
それから教室に入り、いつものように亜由美が話したことを、瑠奈は聞いていた。
そうして亜由美と話しているうちに、担任が教室に入ってきた。
「じゃあ、また後でね。」
そう言って、亜由美は自分の席に戻って行った。
「よ~し!HR始めるぞ~」
担任が今日の連絡事項などについて、話しはじめた。
瑠奈はその話しも、右から左へと流れてしまった。
そんなとき亜由美が手を挙げた。
「先生!転校生はどうしたの?」
亜由美は先生に、朝話していた転校生について質問した。
亜由美の言葉に周りはざわめきだした。
「先生!転校生ってなに?」
「俺ら話し聞いてないよ!」
口々にクラスの生徒達が疑問を言い出した。