表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
283/284

5:始まりと終わり




「不安があるなら、俺に言え。



泣きたいなら、俺が抱きしめてやる。




だから…1人で脅えるな。



俺が瑠奈を守るから…」




また龍は瑠奈を抱きしめた。



その力はさっきよりも強い。





「ありがとう…龍…」





瑠奈も龍の名を呼び、背中にゆっくりと腕を回した。





2人の姿が、月明かりに照らされていた。





……寒い。



目が覚めて肌寒さを感じた瑠奈は、布団から出たくないという気持ちを我慢して起き上がった。




あの恐ろしい日から三か月近く時がたつが、時々夢に見るあの光景が、今でも恐ろしくてたまらない。





男の後ろに光る円く大きな月。



その光に照らされて輝く刀と、男の妖艶な口元。




その刀が自分のもとに振り下ろされる。






そして、現れた学ラン姿の少年。





今でも目を閉じれば、その光景が目の前で起こっているように感じて怖くなった瑠奈

評価をするにはログインしてください。
この作品をシェア
Twitter LINEで送る
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ