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13:春の四季神
「おはようございます。」
そう言って部屋に入った瑠奈に2人は、挨拶を返した。
机の上には、ご飯、みそ汁、卵焼き、焼き魚など、日本らしい和食が並んでいた。
席に座った瑠奈を見て、秀一は言葉をきりだした。
「瑠奈様にひとつ提案があるのですが…。」
真剣な秀一の瞳に、瑠奈は背筋がまっすぐなるのを感じた。
秀一は瑠奈の瞳を見て、また口を開いた。
「瑠奈様には、これから桜井家に住んでいただきたいのです。」
「えっ…。」
突然の秀一の言葉に瑠奈は驚いた。