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5:天磨と四季神
「珠李、香林、香蘭、瑠奈様を任せたぞ。」
秀一の言葉に3人は頷くと、秀一は校門のほうに向かった。
秀一の手には1枚の札。
何なのだろうかと不思議に思っていた瑠奈に
「これから結界を張るのですよ。」
という、香林の言葉が聞こえた。
「他の生徒のことは、安心していいぜ!姫様。
秀一が結界を張ったから、外の奴らからは何も見えないし、入ってこれない。
校舎も結界を張ったから、中の生徒たちももう大丈夫だ。」
明るい香蘭の言葉に、瑠奈は少し心が軽くなった。
秀一は隠陽師。
きっと大丈夫だろう。
瑠奈は安心した。
そして、自分のやるべきことを思い出した。