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4:天磨と四季神
「四季神が妖魔を切ると、浄化されるのですよ…」
後ろから突然声が聞こえた。
「申し訳ありません、瑠奈様。
遅くなりました。」
「秀一さん…」
瑠奈の周りには、秀一、香林、香蘭、珠李、そして…血だらけで今も闘いつづける天磨。
「3人とも、瑠奈様はわしに任せて、早く行きなさい。」
秀一の言葉に、龍たち3人はその場から駆け出した。
「どうしてここに…?」
戸惑う瑠奈の肩に、温かな手が触れた。
「秀一様が不穏な気配を感じまして、急いでこちらに向かったのですよ。」
いつもと変わらない珠李の笑顔に、瑠奈は癒された。