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1:天磨と四季神
「きゃー!!!!」
瑠奈たちの耳に悲鳴が聞こえた。
それは学校中にいる生徒たちだった。
今は登校時間の真っ最中。
校舎の中には生徒たちもいる。
「おいっ!!どうするんや!?
他の生徒たちもたくさんいるで!!」
周囲には今登校してきた生徒もたくさんいる。
みんな妖魔を見て悲鳴を上げていた。
妖魔は他の生徒たちには、なぜか手をださなかった。
どうやら先頭に立つ一樹が動かなければ、妖魔も動かないようだ。
だがこのままではいられない。
他の一般生徒を巻き込むのも、時間の問題だ。