表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
240/284

4:忍び寄る影




「月姫…」



妖魔は少しずつ、瑠奈に近づいて来た。




あの日を思い出す…


夕暮れの中助けてくれた、あの少年を…




―――恐い……


でもあの時とは違う…



私には力がある!!




瑠奈は震える手で、月華を握りしめた。



少しずつ近づく妖魔。



だが、一瞬妖魔の姿が見えなくなった。




「っ!!」




それは一瞬だった。



突然妖魔の姿が見えなくなったと思ったら、急に目の前に妖魔が現れたのだ。



―――ドンッ!!!




勢いよく壁に叩きつけられ瑠奈は、突然襲った背中の痛みに顔を歪めた。



ズルズルと床に倒れ込むが、完全に床に座り込む前に、首を妖魔に絞められ、背中を壁に押し付けられる形になった。





少し地面から浮かぶ足。



妖魔は片手で瑠奈の首を締め上げ、瑠奈はそれに抵抗するために、両手で妖魔の手をおさえていた。




たが瑠奈と妖魔の力の差は歴然。



瑠奈の抵抗は全く意味がなかった。



月華もさっき妖魔に飛ばされたときに、部屋の隅に飛んでしまい、結界をはり、自分の身を守ることもできない。

評価をするにはログインしてください。
この作品をシェア
Twitter LINEで送る
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ