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9:春の四季神





「ありがとう……桜井君。」




瑠奈は安心したように、龍に笑顔を向けた。




「やっと笑ったな。」



「えっ…。」




突然の龍の言葉に瑠奈は驚いた。




「だって来栖この部屋に入ってきてから、一度も笑ってなかったし…だからやっと笑った顔見れて…うれしいなって。」





そういって龍は笑った。



…桜井君って…こんなふうに笑うんだ。





初めてみた龍の笑顔は、とても魅力的だった。



龍と瑠奈の間に、ほのぼのとした雰囲気が流れていたとき、突然周りからの声が入ってきた。




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