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10:2人きりの兄弟
「姉さんがそう思うなら、俺は何も気にしない。
ただ…このままじゃ、この世界では生きていけないよ・・・・姉さんも四季神たちも…」
太陽のその言葉に、瑠奈も真剣に言葉を返した。
「うん…わかってる・・・・」
今のままでは・・・まったく力が足りない・・・・
「姉さん・・強くなりたい?」
「え・・・?」
「姉さんはこの世界で生きていくためには、まだまだ力が足りない。
でもね・・・強くなればいいんだよ。」
「・・・・・強く・・・・」
太陽の言葉を、瑠奈は頭の中で考えた。